最近では,リモートワークも増え,自宅でPCを使う機会が増えていると思います。
PCで作業をする場合は,近距離で画面を長時間見つめるので、なるべく目に優しいディスプレイを選ぶことで目の疲れを緩和することができると考えます。
今回は目が疲れやすい人のディスプレイとしてE-inkディスプレイを紹介します。
目次
なぜ目が疲れやすい要因
目が疲れやすい要因のひとつとしてブルーライトがあります。ブルーライトとは、直訳すると青い光のことで、波長の短い光です。この光が目に入ると、角膜や水晶を抜けて、網膜に達することで目に悪影響があるのではないかと言われています。液晶ディスプレイは、バックライトで画面を表示する方式のため、ブルーライトが発生します。液晶ディスプレイを見続けていると、目が痛くなる人は、このブルーライトが要因のひとつかもしれません。ブルーライトの対策として、近年では、ブルーライトカットの眼鏡、ブルーたライトカットの液晶保護シート等、ブルーライトを遮断するような製品が市場に投入されています。このような製品ですが、ブルーライトを全て遮断することができる訳ではありません。
E-inkディスプレイとは
E-inkディスプレイとは「電子泳動方式」の表示技術を使用したディスプレイです。画面は、とても小さい白と黒の粒子が入ったカプセルで表示します。カプセルに電圧を加えることで白と黒を切り替えて画面に、画像を映します。イメージとしては、書いて消せる磁石のおもちゃが近いです。磁石で白黒を変えるのを、電気で白黒を変えるイメージです。
液晶ディスプレイのようにバックライトを使用して、画面を表示する方式ではないため、ブルーライトが発生しません。そのため、目に優しいディスプレイとされています。
E-inkディスプレイの導入時の注意点
目に優しいと言われているE-inkディスプレイですが、その特徴から、一般的な液晶ディスプレイと違い注意する点がいくつかあります。
モノクロ表示であること
前項で述べたように、E-inkディスプレイは、白と黒のカプセルで画面を表示しているため、画面の表示はモノクロ表示となります。PC作業等で色が必要な作業には不向きのディスプレイです。
ゴーストと呼ばれる残像が残る
E-inkディスプレイは、書き換えの際に、ゴーストと呼ばれる残像が残ります。残像はディスプレイのリフレッシュボタン等を押すことで除去します。そのため、手元から離れた位置にディスプレイを配置するような使い方には向きません。この残像のため、動画の閲覧には向きません。また、無理に動画を見ることで、E-inkディスプレイの寿命を縮めるとも言われています。
導入費用が高い
E-inkディスプレイは、まだまだ一般的な製品ではないため、液晶ディスプレイと比較し、高価なものが多いです。13.3インチディスプレイで、10~13万円くらいの値段になります。それより大きい25.3インチのディスプレイの値段は20万円台になります。
購入しいて感じたこと
購入したE-inkディスプレイについて
筆者は、E-inkディスプレイとして、DASUNGの「Paperlike HD-FT」を購入しました。SKT株式会社から、129,800円で、購入しました。
Paperlike HD-FTのスペックは以下の通りです。
ディスプレイの大きさ:13.3インチ
解像度:2200×1650px(207DPI)
対応OS:Windows、Mac、Linux
使用して感じたこと
液晶ディスプレイを長時間見続けた場合には、液晶からの光で目が痛くなることがしばしばありましたが、その目の痛みがE-inkディスプレイでは緩和されているように感じます。このディスプレイでできる作業としては、文章作成、プログラミング等のテキストを歩かう作業が望ましいと感じました。ブラウザ閲覧で、画面が頻繁に切り替わるような際には、残像が残るため、気になる場合には、頻繁にリフレッシュ作業が必要となります。
購入を控えた方が良いと思う人について
テキストを扱う以外の作業をする人にはあまり向いていないディスプレイだと感じました。画像や動画の編集をする方は、色があることが前提のため、不向きだと思います。また、このディスプレイを、最初のディスプレイとして購入することはおすすめできません。液晶ディスプレイがあって、デュアルディスプレイとして併用して使うことをおすすめします。また、テキストを扱う作業時間があまりない方にもおすすめは出来ません。
まとめ
今回、目に優しいディスプレイとして、E-inkディスプレイを紹介しました。長時間ディスプレイを見て作業する方で、主にテキストを扱う人にはおすすめの商品です。液晶ディスプレイを使用した場合に比べて目の疲れが軽減されます。


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